ユダヤ教の秋の祭りⅠ ローシュ・ハシャナ
「ユダヤ教秋の祭りシリーズ」では、4回にわたってユダヤ教の秋の祭りについて学んでいきます。
レビ記23章24⁻27節 (口語訳旧約聖書 170 p)
24節「イスラエルの人々に言いなさい、『七月一日をあなたがたの安息の日とし、ラッパを吹き鳴らして記念する聖会としなければならない。25節 どのような労働もしてはならない。しかし、主に火祭をささげなければならない』」。26節省略、27節 「特にその七月の十日は贖罪の日である。あなたがたは聖会を開き、身を悩まし(断食)、主に火祭をささげなければならない。」
ラッパを吹く祭り
10月はユダヤ教秋の祭りについて学びます。ユダヤ歴は西暦よりも2か月半ずれており、秋の祭りが始まるユダヤ歴7月=ティシュレイの月は今年、9月15日始まりとなる。秋の祭りは角笛(ショファール・雄羊の角)を祭りの期間中に吹き鳴らすラッパの祭りとしても有名。3つのタイプの音の出し方が基本、三回短めに吹く、小刻みに7-8回吹く、数秒間長く吹くパターンがある。レビ記23章24節「ラッパを吹き鳴らして記念する…」とあることに由来する。
二つの新年
特に秋の祭りの始まりの日と10日目の大贖罪日の最後に吹き鳴らされる伝統があります。ユダヤ教の暦の興味深いところは、これまでの歴史の変遷で新年にあたる月が二つ存在すること。春の祭りの時期を基準にニサンの月を1月としており、同時に秋の祭りの時期を正月としている。7月なのになぜと思われるかもしれないが、7月1日をローシュ・ハシャナと呼ぶが、名称そのものからしても(頭+年)=年頭と呼んでいることからも、そのことが表現されている。
新月が基準
秋の祭りは春の祭りが満月を基準に開始時期を特定していくのに対して、秋の祭りは新月を基準にする。そのため、開始時期の特定が難しく、イスラエルでは、その日、別名「その時がいつになるかわからない」祭りと言われる。イエスが世の終わりの時期の関連で言及した言葉を連想する人も多いだろう。現代では二日間を特別な日にすることで、この間に新月が特定できれば、それで良いとされるようになった。
罪をあがなう祭り
ローシュ・ハシャナで始まる秋の祭りの特徴は罪のあがないが伴う神の祭り、別名「裁きの日」という。元日から10日の大贖罪日、別名ヨム・キプールという第二の重要な記念日までの10日間を「畏れの日々(ヤミーム・ノライーム)」「悔い改めの10日間(アッセレト・イメイ・トゥシュバ)」という。出エジ32章32節「今もしあなたが、彼らの罪をゆるされますならば――。しかし、もしかなわなければ、どうぞあなたが書きしるされたふみから、わたしの名を消し去ってください」。これはモーセがシナイ山で神から十戒を授けられていた最中に民が犯した偶像礼拝の罪をあがなう祈りをした時の言葉。この執り成しの祈りとイエス・キリストの十字架の上での執り成しの祈り、そして大贖罪日の祈りが重なり合う。言わば、人生の分岐点となる重要な月との理解がイスラエルにある。
天のラッパ
荒野で十戒を授かる直前にもイスラエルの民は身を清めるよう指示され(出エジプト記19章)、地震だけでなく、その時天からのラッパの音が全体に響き渡ったことが語られている。秋の祭りは神から律法を授けられるにふさわしい民となる備えをする意味あいが含まれている。
神の律法を覚える祭り
このように、7月のティシュレイの月がもう一つのイスラエルの新年(ローシュ・ハシャナ)となったのは、秋の果物の収穫感謝をお祝いする時期だというだけでなく、神の律法を授けられたことを覚えることと、律法に心から従うことの大切さを民全体で覚える狙いがあったと考えられる。このように考えると、私たちにとっても、意義が深い祭りと言える。
聖書通読習慣
キリストの再臨が起きると考えられている時期であること…その時に恥じないでキリストとお会いすることができる信仰生活を送っているかどうかが試され、吟味する時となる。命も安全も食物も健康も、神が与えて下さるものとの信仰を確信し、感謝して礼拝する心を大切にしていきたい。聖書を簡単に手にいれることができる時代に生きる私たち…それはごく近年のこと。その特権を感謝し、神の言葉である聖書を、本当に神の言葉として手に取り、信仰姿勢を正して日々聖書を読みましょう。
2023年10月1日(日)北九州キリスト教会宣教題
「ユダヤ教の秋の祭りローシュ・ハシャナ」
礼拝動画は下のリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/live/29iD2LxQrd8?si=eElc7JhJhviAITn4
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レビ記23章24⁻27節 (170 p)
23:24 「イスラエルの人々に言いなさい、『七月一日をあなたがたの安息の日とし、ラッパを吹き鳴らして記念する聖会としなければならない。 23:25 どのような労働もしてはならない。しかし、主に火祭をささげなければならない』」。 23:26、 23:27 「特にその七月の十日は贖罪の日である。あなたがたは聖会を開き、身を悩まし(断食)、主に火祭をささげなければならない。」
【導入】
10月はユダヤ教秋の祭りについて学ぶ*ユダヤ歴は西暦よりも通常2か月半のずれ➡ユダヤ歴7月=ティシュレイの月…今年は9月15日始
*秋の祭りは角笛を祭りの期間中に吹き鳴らすラッパ(ショファール・雄羊)の祭りとしても有名*3つのタイプの音の出し方が基本、三回短めに吹く、小刻みに7-8回吹く、数秒間長く吹くパターン「テキアーTekiah」、「テルアーTeruah」「シェヴァリムShevarim」Jerusalem shofar at sun rise amaizing
*23章24節「ラッパを吹き鳴らして記念する…」➡視聴…*特に秋の祭りの始まりの日と10日目の大贖罪日の最後に吹き鳴らされる伝統がある。
【発展】
ユダヤ教の聖書的な祭り7つ、春に4つ、秋には3つ。合わせて7つで構成される。*ユダヤ教の暦の興味深いところ、これまでの歴史の変遷で新年にあたる月が二つ存在*春の祭りの時期を基準に1月~、秋の祭りを基準に7月…理由は諸説あって定かではない。*7月なのになぜ?…だが、ローシュ・ハシャナとの名称そのものからしても(頭+年)=年頭
*秋の祭りは春の祭りが満月を基準に開始時期を特定していくのに対して➡新月を基準にする
=そのため、特定が難しい。イスラエルでは、その日、その時がいつになるかわからない祭り…?
*現代では二日間を特別な日にすることで、この間に新月が特定されれば良しとするようになった。
【転換】*ローシュ・ハシャナで始まる秋の祭りの特徴は罪のあがないが伴う神の祭り…別名「裁きの日」という 元日から10日の大贖罪日と言われる次週取り上げる、別名ヨム・キプールという第二の秋の祭りの重要な記念日までの10日間を「怖れの日々(ヤミーム・ノライーム)」「悔い改めの10日間(アッセレト・イメイ・トゥシュバ)*出エジ32:32「今もしあなたが、彼らの罪をゆるされますならば――。しかし、もしかなわなければ、どうぞあなたが書きしるされたふみから、わたしの名を消し去ってください」。黙示録でいう命の書に名が残るか、消されるかが決まるとされる…人生の分岐点となる重要な月との理解。
➡荒野で十戒を授かった時期にも、イスラエルの民は身を清めることが求められたように、
*出エジプト記19章=地震だけでなく、ラッパの音が全体に響き渡ったことが語られている。*秋の祭りは神から律法を授けられるにふさわしい民となる備えをする意味あいが含まれている!
【結論】
7月のティシュレイの月がもう一つのイスラエルの新年(ローシュ・ハシャナ)となったのは*秋の果物の収穫感謝をお祝いする時期だというだけでなく、➡神の律法を授けられたことを覚えることと、律法に心から従うことの大切さを民全体で覚える狙い。*このように考えると、私たちにとっても、意義が深い祭りと言える。*キリストの再臨が起きると考えられている時期であること…その時に恥じないでキリストと相まみえることができる信仰生活を送っていることができるかどうかが試され、吟味する時となる。
【行動と励まし】
*命も安全も食料も健康も神が与えて下さるものとの信仰と感謝して礼拝する心を大切にする時。
*聖書を簡単に手にいれることができる時代に生きる私たち…それはごく近年のこと。その特権を今一度感謝し、聖書を神の言葉としてこの時期、もう一度捉えなおし、信仰姿勢を正して日々デボーションに
*この内、イスラエルで最も重要とされる3大祭りは
・春のペサハと言われる過ぎ越しの祭り
・春のシャブオット・七週の祭り(七週の祭りの最後の50日目?ペンテコステ)
・秋のスコットと言われる仮庵の祭り
*1⁻2日ローシュ・ハシャナ、10日大贖罪日、仮庵の祭り…ヨム・キプールと言われる大贖罪日
サム下 6:15 こうしてダビデとイスラエルの全家とは、喜びの叫びと角笛の音をもって、神の箱をかき上った。歴代上 15:28 こうしてイスラエルは皆、声をあげ、角笛を吹きならし、ラッパと、シンバルと、立琴と琴をもって打ちはやして主の契約の箱をかき上った。詩 98:6 ラッパと角笛の音をもって/王なる主の前に喜ばしき声をあげよ。
イスラエルのお正月といえば、ショファールの音です。町中のシナゴーク(ユダヤ教の会堂)からお祈りに合わせてショファルの音がこだまのように響きます。ショファールとは、牡羊の角から作られた、伝統的な楽器です。トランペットのように、唇を振動させることで音を奏でます。
ショファルの音色には、大きく3種類ありそれぞれ意味があります。「テキアー Tekiah」 単一長音:注目を集める音「テルアー Teruah」8回の連続した短音 (スタッカート):悲しみの音「シェヴァリム Shevarim」低い長音→高い長音:境界線を示す音、破壊の音これに「大テキアー」(大きな長音)を合わせ、お祈りに合わせて繰り返し演奏します。
シャナトバ!これはヘブライ語で「良い年を!Shannah Tova!」という新年の挨拶です。イスラエルでは、ユダヤ暦の新年祭の時期になぞらえて、9月〜10月頃に新年を祝います。ローシュハシャナは元旦の2日間を示しますが、その後の連続した祝日を示すこともあります。10日後の「ヨムキプール Yom Kippur」までの連続した祝日を「畏れの日々 Yamim Nora’im」としており、イスラエルでは長期の連休となることが多いです。(注:伝統的なユダヤ歴において、1日は日没から次の日の日没までと考えられています)
日本では元旦において、抱負を語り、未来について願うことが多いですが、イスラエルでは一年を振り返り、内省や贖罪することで新しい一年を迎えるという意識があります。この時期はイスラエルの学校や職場も休みになり家族旅行なども増え、ユダヤ正統派の中には聖地巡礼をする人も。
りんごとはちみつ、ザクロ
りんごとハチミツといえばロシュハシャナ!というほど、新年を代表する食べ物です。あまいりんごとハチミツを食べることで、「シャナトバ・ベメトカ 新年が甘くなりますように」と素晴らしい一年になるように祈ります。この時期になると、「イゲレット・シャナトバ」と呼ばれるグリーティングカードを送る文化があります。親戚や友人などに送りますが、近年はSMSの発達とともにメッセージで送ることも多いようです。
この時期に食べられる伝統的な料理には、それぞれ意味が込められています。日本の「おせち料理」との共通点も多く、どれも美味しそうです!・りんご 豊穣・はちみつ 「甘い」一年を願う・魚の頭 年の頭(コイ、テイラピア、マスなどが多い)・ザクロ 子宝にめぐまれ、子孫繁栄・丸い編み込みパン 一年を通し
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ユダヤ教の秋の祭りⅡ 大贖罪日 2023.11.16