幼子を祝福したアンナ

ルカによる福音書2章36~40節(86p)

36また、①アセル族のパヌエルの娘で、②アンナという③女預言者がいた。彼女は非常に年をとっていた。むすめ時代にとついで、七年間だけ夫と共に住み、37 その後④やもめぐらしをし、⑤八十四歳になっていた。そして⑥宮を離れずに夜も昼も断食と祈とをもって神に仕えていた。

 アンナはどのような女性だったのか?

アセル族…イスラエルの12部族(ヤコブ第8子で妻レアのつかえめジルパの子)

アンナの意味…ヘブライ語では「ああ主よ、今こそ私はあなたを心から求めます」…この名と期待に恥じず、これを長年実施続けたアンナ!類似の単語に「特別な出会いの機会を与えられる」と訳す言葉もある。こちらもイエスとの出会いを与えられたアンナにふさわしい名前通りの意味ではないだろうか。

女預言者…イエスの時代、恐らく非常に希少価値があったと思われる女預言者。神から授かった賜物(神に仕える能力)ゆえに神殿に参拝する人々に預言を行ったのであろう。

やもめ=未亡人…早くに夫を亡くし、長年やもめ暮らし=再婚せずに生活することを意味する。

高齢者…37節によると彼女は84歳とあるが、前節では当時としては非常に高齢とある。

修道女のような生活…神殿の宮を離れず、断食しながら日夜祈りに専念していた女性。

ここから見えてくるアンナの人物像、それはシメオン同様に傑出した信仰者、かつ祈りを最大の使命にしていた人物。その必要を理解した上で長年祈りに専念し続けた人物。

38 この老女も、ちょうどそのとき近寄ってきて、神に感謝をささげ、そしてこの幼な子のことを、エルサレムの救を待ち望んでいるすべての人々に語りきかせた。

アンナが果たしたシメオンとは違う役割

シメオンが果たした役割は、イエスの両親に神が幼子に託そうとしている使命を聞かせ、覚悟と共に、それにふさわしい子育てをするように備えさせるためであった。

アンナは、メシヤ=キリストを待ち望みながら参拝に来る人々にことごとく救い主誕生の知らせを語りきかせることであった。これこそまさに預言者にふさわしい役割だったと言えるのではないだろうか。彼女はその使命を忠実に果たし続けた。最も早い段階でイエスのことを救い主として人々に伝えた女性として聖書に名を残したアンナであった。

39 両親は主の律法どおりすべての事をすませたので、ガリラヤへむかい、自分の町ナザレに帰った。40 幼な子は、ますます成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みがその上にあった。

神の約束を信じて祈る者たちが世界の未来を変える

祈りは時に忍耐が必要である。祈りが決して無駄にならないと信じ続けること。すぐに聞かれない祈りは特に神の御前に蓄積され、やがてより大きな神のみ業のために用いられると信じ続けること。

水滴が長い時間かけて岩をも砕いてしまうように、教会の継続的な祈りを神は必ず用いて下さる。祈りが無くなった世界に未来はない。

これまでに世界中で多くの宣教師が口々に報告することは、彼らが命の危機や経済的な危機など、様々な非常事態に直面した時に何千キロも離れた彼らをサポートする教会の執り成しの祈りのおかげで救われ、解決したという体験談である。ある宣教師は真冬の冷たい川に落ち込み、寒さのために体が動かず溺れそうになる絶対絶命の危機に直面した時に、突然目の前に教会員たちが祈っている風景が目の前に現れたと証言している。そして次の瞬間、体中に力が漲り、川岸まで無事にたどり着けたという話がある。

ペテロを危機から救った教会の祈り

使徒行伝12章には、ペテロが捕らえられて投獄され、数日後には処刑になる絶体絶命の危機に陥った時に、牢獄に天使が現れて彼を外まで無事に導き出したという話がある。この時もその背後に彼のために真剣に祈っていた初代教会の姿が語られている。特にロダという女性の、神はすぐにでも祈りを叶えて下さると信じて祈る姿勢を参考にしてもらいたい。

イエスもマタイ福音書21章22節で「また、祈のとき、信じて求めるものは、みな与えられるであろう。」と弟子たちに信じて祈ることの重要性について教えている。現在世の中には私たちの祈りを必要としている人々が大勢いる。イエスの約束を信じて共に祈ろう。

また、世の終わりの時代に生きる私たち。キリストの再臨を待ち望みつつ、日々の執り成しの祈りと礼拝、そして伝道を通してキリストに豊かに用いられる者達でありたい。

 

2023年12月24日(日) 北九州キリスト教会宣教題(クリスマス礼拝)
「幼子を祝福したアンナ」

礼拝動画は下のリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/live/ttBGMbewFZU?si=W4-_ELDh2UGcA1xs