洪水前の世界③ 計画を開示される神
- 2024.02.11
- 目からウロコの聖書
- コリント人への第一の手紙, ノア, ハマス, 創世記
ハマスが地に満ちる時
創世記第6章11-17節(7p)
11節 時に世は神の前に乱れて、暴虐(ハマス)が地に満ちた。12節 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。
聖書で最初に暴虐=ヘブライ語で「ハマス」という言葉が用いられているのが、この箇所。今では世界的にすっかり有名になった言葉。神が最も悲しみを込めて用いた言葉のひとつである。世界がハマスで満ちてしまったと聖書は語る。その乱れ方は個人に至るまで浸透していたことが語られる。
神とのあるべき関係が損なわれる時、ハマスが世界を支配するようになる。これは現代への警告として受け止めることができるのではないだろうか。
必ずご計画を事前に開示される神
13節 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。
聖書の最大の特徴の一つがここにある。神は予告なしにことをなさらない。必ず事前に警告を与える神である。この世界のすべての悲劇は神が聖書を通してあらかじめ警告されたものばかりである。人類に死が入り込んだ時も、神はあらかじめアダムに警告していた。カインが罪を犯す前に、神はカインに罪の誘惑に抵抗し、誘惑に打ち勝つ必要があると警告した。ソドムとゴモラの時もアブラハムや甥のロト一家に事前に神のご計画が伝えられている。
神と正しく向き合わずに生きることがすべての不幸の根源にあると聖書は語る。人類はこの大原則をないがしろにすることによって過ちを繰り返すだけでなく、再び滅びに向かっていると聖書は繰り返し警告している。そして、ノアの時代に神は非情な決断をしなければならなくなったのである。ただし、それはすぐには起きなかった。神は最後の最後まで、神の御心に生きる者達を用いて人類に悔い改めを促すのである。
箱舟建造によって人類に大洪水を警告される神
14節 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。15節 その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとし、16節 箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。17節 わたしは地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去る。地にあるものは、みな死に絶えるであろう。
全能の神には何でもできたのである。助けることが先に決まっていたノアと家族、それに助けるべき動物だけを、もっと簡単な方法で安全な場所に保護し、その他の生物を滅ぼすことも可能であった。神はそうせずに、だれもが不思議に思い、興味を引かれるような方法を用いられた。バカげているとさえ言えるようなことをノアとその家族にさせたのである。
箱舟を造るには大量の木材が必要であった。ノアたちにはそれを海岸まで運ぶ力も手段もなかった。当然、山で建造することになる。それが目立たないはずがない。しかもそのような場所にとてつもなく大きな箱舟を造り、人々が興味を示さないはずがないのである。人々は面白半分、ノアたちになぜこのようなことをするのか、聞いたに違いない。
ノアたちはこの機に世界規模のいまだかつてない大洪水が来ると神が警告されたことを伝えたことであろう。これが瞬く間に人々の間に広まったことは想像できる。人々はどれだけの間、山に建造される箱舟を眺めてノアたちの愚かに思える行動を酒の肴にしたことだろうか。しかし、だれも神の警告を真剣に受け止める者はいなかったのである。彼らには神の憐れみに満ちた最後の警告は届かなかったのである。
「十字架の言は、滅び行く者には愚かであるが、救にあずかるわたしたちには、神の力である。」コリント人への第一の手紙1章18節
ノアは木を用い、箱舟を造った。我々は木の十字架を用いて教会を形成していく。教会は現代の箱舟である。この存在を一人でも多くの人々に知らしめるために祈りと知恵と力を結集していきたい。ノアたち8人で作った箱舟は彼らだけで建造するには途方もなく大きかった。長さは約155m、幅は約26m、高さが約16mだった。大きさが北九州教会の3倍以上の建造物ということになる。それを自分たちだけで材料集めから、すべてを一からやらなければならなかったノアたち8人家族。不可能と思える一大事業であった。
それでも彼らは最後までやり遂げたのである。これは信仰と神の御業でなくてなんであろうか。私たちの使命も本質的には同じである。簡単なことではない。しかし、それでも神は私たちを用いて御業を成し遂げていかれると宣言される。
我々もノアの信仰に学び、神の御業に信頼し、呼びかけに応えていきたい。「十字架の言」と共に。
2024年2月3日(日) 北九州キリスト教会宣教題
「洪水前の世界③計画を開示される神」
礼拝動画は下のリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/live/6WBtM66dxD4?si=Qe4swkefcfMamWtT
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