山上の説教Ⅲ 負の賜物
山上の説教のはじめの7つの幸いではイエスは現在のこととして語っているが、今回の第三部では過去形が用いられている。この世ではだれもが神の目に正しいことをしようとして、思うようにいかなかった経験を過去にもつ。悲しみも迫害も、本来さいわいであるはずがないと考えるのが世の中の常識。でも、イエスはそのような者に向けて「さいわい」なり、と励ますのである。未来にはこの地上におけるどんな負の賜物も決して見落とされることはないばかりか、その報いはさらに大きいと励まして下さっている。
斎藤信一郎牧師の、聖書あれこれ