地上の民族のはじまり①

創世記9章までの聖書の流れから、ノアの子どもは三人。長男がセム。次男はハム。そして末の子がヤペテだということを確認しました。ところが10章ではノアの三人の子どもたちを取り上げる順序が逆転しています。聖書全体では長男を重視する傾向がありますが、系図においては別の基準がしばしば用いられています。読者にそれを考えさせ、聖書の著者である神様にその答え(真理)を祈り求めるように促しているかのようです。今回の箇所も単なる系図としてではなく、これまでの箇所同様に神様が示そうとしておられる重要な真理に関心を向けながらみことばに聴いていきましょう。

主の賜物を生かし合う

本日は礼拝後に定期総会を行います。過去二年間、同じ年間主題聖句と聖書箇所を採択したように、これからの2年間共有したいと願っている宣教題「主の賜物を生かし合う」と聖書箇所を選びました。この箇所に示される豊かな内容を礼拝参加者全体で共有したいと思います。教会組織60周年を新年度に迎え、伝道開始100周年を2029年に迎えようとしている当教会にとってふさわしい箇所と思うからです。

洪水物語⑨ 収穫と悲劇

今回取り上げる9章の次にあたる10章に語られているノアの息子たちの子孫の情報では、次男ハムには4人の息子がいて、末っ子がカナンだったと書かれています。今回の箇所でハムの息子カナンが登場することから、ノアの8人家族が箱舟から出たのち、今回の話迄ある程度の年数が経過していたことがわかります。

洪水物語⑧ 約束を果たす神

箱舟から出たノアたち。最初にしたことは神に自分たちの命を贖って下さったことに対する献身を表す礼拝でした。神が予めノアに用意させた清い動物たちの中からか彼らは最上の物を選んで神に捧げました。命の「尊厳(そんげん)=尊さと厳しさ」を知った者でなければ命を大切にすることはできず、自分も他人も許すことはできないのです。それを徹底的に思い知らされたノアたちでした。

洪水物語⑦ 洪水後最初の礼拝

聖書で最初に具体的な礼拝が伝えられているのは創世記4章のカインとアベルの箇所です。ただし、正確には彼らの両親アダムとエバが神に対して罪を犯した時、神が羊と推測される生き物をご自身の手を血に染めて罪のあがないと赦しを象徴する毛皮の服を与えられた箇所が原点になっています。その後、アベルに代わるセツとその子孫がその時代から共同で神の御名を呼び求める礼拝をするようになったことが報告され、これに続いて具体的な礼拝の姿が語られているのが箱舟から出たノアたちが行った礼拝です。この箇所から知らされる神の思いと決意を汲み取りながら、神に受け入れられる礼拝について理解を深め、神の御心に生きる者とされましょう。

洪水物語⑥ 希望の鳩と歴の意味

前回と今回の間にあたる洪水物語の7章17~24節は解説だけに留めておきます。洪水が40日間続き、やがて箱舟が浮くほどに水が増し、やがて地上の最も高い山々よりも15キュビト(約7m)水位があがったと報告しています。箱舟に入らなかったすべての陸にいた生き物は滅びたと聖書は語ります。この状態が150日間(約5ケ月間)続いたと聖書は証言しています。今回はその続きから解き明かしを始めます。

洪水物語⑤ 全世界が滅んだ証拠

創世記のノア洪水物語までを「神話」とし、実際に起きた出来事ではないと解釈する人もいます。しかし、非現実的だという理由でこれらを「神話」として片づけてはなりません。マタイ福音書19章26節でイエスが語られた「人にはそれはできないが、神にはなんでもできない事はない。」との理解は信仰の根幹に関わります。ノアの洪水物語が神話なら、イエスの処女降誕も、三日目に復活したことも「神話」だと聖書のあらゆる奇跡を捉えなおす引き金になります。聖書には、歴史的事実として信じ難い内容が確かに存在します。中にはたとえ話としてはじめから語られている箇所も確かにあります。しかし、多くは神話として片づけてはならないのです。

洪水物語③ 箱舟設計図の秘密

非常に大雑把ですが、聖書の暦によれば、今から6千年前(紀元前4千年頃)にアダムとエバが歴史に登場します。その後、ノアが生まれるまでのわずか千年の間に人類は神に背いて生きるようになったと聖書が語っていることに衝撃を覚えます。そのためノアが600歳の時に神が警告された全世界を滅ぼす洪水が起きるのです。これが今から約4千4百年前頃に起きたとされるノアの洪水物語。それは、罪と裁きと滅びと地獄から一人でも多くの人を救い出そうとされる神の救いの御業についての物語なのです。

洪水物語② 神の失望と希望

創世記6章からノアの物語が始まります。ノアと言えば洪水物語を連想される方も多いことでしょう。本当に過去に全世界を水で覆う出来事が起こり、ノアの箱舟に入った生きものだけが残り、他の生きものは全滅したのでしょうか。何がそれほどまでに神を失望させたのでしょうか。それは現代とどれほどの違いがあると言えるのでしょうか。

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