美しの門

主の名による最初の奇跡①

ヘロデ大王が再建・拡張したエルサレム神殿には数多くの神殿境内に入るための門がありました。それらの門を通って、ユダヤ人だけでなく、異邦人も異邦人の庭という区域に入ることは許されていましたが、神殿境内には異邦人が入ることができない中心部が存在しました。そこに入るための門のことを「美しの門」と呼んでいました。この門は、神殿の東正面にある門であり、この門だけは特別にコリント産の超高品質な青銅で丸ごと造られており、他の門よりもはるかに価値が高く、朝日を浴びると青銅独特の重厚で眩いばかりの光を放っていたと記録されています。その圧倒的で類まれな美しさゆえに、人々から通称として「美しの門(美しい門)」と呼ばれていました。今回の話は、礼拝を捧げるために多くのユダヤ人が通ることになるこの美しの門の入口で起きた出来事についてです。